InDesign 19.2が出ましたね
なんと、新型コロナウィルス陽性が出てしまいました。症状は普通の風邪と変わらないんですが、隔離生活を送っています。
そんな中InDesign 19.2が出ました。
リリースノートでは1月更新になってますが、日本でのリリースは2月14日ごろです。そういえば19.1も「12月更新」というリリースでしたが、実際は1月になってからでしたね。InDesignは段階的にロールアウトしているので、最初に公開された地域で問題が発覚、そのためロールアウトを一時停止するということが2回連続で行われたということになりますね(推測です)。
見てもらえばわかる通り、修正された問題しかありません。これも大方のユーザーには関係ないものなので、急いでアップデートする必要はないかもです。なお、セキュリティ修正は含まれていないようです。
修正された中で大きいものは「macOS Sonomaを使用しているとテキストやオブジェクトを選択すると画面が真っ白になる問題」ですね。これはそもそもmacOS 14 Sonomaの問題でInDesignは悪くないんですが、Sonomaを14.3にアップデートすることで解消されたということです。まあ、それ以前にInDesignはSonomaに対応していないので、その環境で使うこと自体どうなの? という話ですが。
修正された問題の中に「InDesign 18.4 および 18.5 から書き出した PDF ファイルを印刷すると、文字化けや空白ページが発生する。」という記述がありますが、これは直っていません。次のUserVoiceのコメントおよびFacilisのサポート情報をご確認ください。
open_the_inddを使用している人は、19.2にアップデートした際は、関連付けを再適用してください。
なおUXPのバージョンですが、InDesign 19.2時点では7.3.1になっています。最近UXPの状況を追えていないのですが、河野さんが追いかけていますのでそちらを見てください。
UXP 7.4でWindow.alertが標準で使えなくなる?
UXPはまだまだ迷走中ということで、最先端を行かざるを得ないPhotoshopのプラグイン作成者は大変だなという感想です。InDesignのスクリプト環境においても、UXP ScriptingはまだまだExtendScriptに比べて機能がないので移行は難しいですね。
今、自動組版でInDesignタグ付きテキストを作成しようとしているんですが、このテキストファイルはシフトJISもしくはUTF-16 Little Endian(BOMなし)であることが必要です。しかし、UXP Scriptingはまだ対応できない(もしかすると永遠に対応しない)状況なのでExtendScriptにせざるを得ません。ですからこの先数年もExtendScript中心にならざるを得ない状況だと思います。ただ、UXPの高速なところは魅力なので、複雑な計算が必要な時に限ってUXP Scriptingを呼び出すといった使い方が主になってくるのではないかな。そんな状況はあまり思いつかないですが。