InDesign 19.0.1が出ました(Windowsのレジストリの問題は解消)
InDesign 19.0.1がでました。まだ「修正された問題(日本語版)」は更新されていないのですが、原文(英語)によると次の問題の修正が含まれています。
- (Windowsのみ)2023と2024のCLSIDが同じで、2023の設定が2024で上書きされる
- (Macのみ)インストール時に「以前の設定および環境設定を読み込む」にチェックを入れているのに設定が引き継がれない
- 一部の機種でInDesignが終了時にフリーズする
また、書き出したPDFが出力エラーで白紙になる問題については「Fieryでも発生してるよ」というコメントが追加され、11月9日に開発チームの回答が更新されました。新しい回答は次の通り。
We apologize for the delay in getting this issue fixed.
We're still working on finding a fix for it.(Google翻訳)
この問題の修正が遅れたことをお詫び申し上げます。
私たちはまだその修正を見つけることに取り組んでいます。
ですから私の中では、直近で安心して使えるバージョンは依然として18.3です。
ここではWindowsにおいてレジストリが上書きされる問題について書きます。
19.0.1では新しいCLSIDを作成するようになりました。まだ2024を1回もインストールしたことがない環境では、19.0.1をインストールすることにより不具合が生じなくなっています。
しかし、1回でも19.0.0をインストールしてしまった環境では、19.0.1にアップデートしても壊してしまった18.x用のレジストリを復活してくれません(キーは存在していて値がすべて削除された状態になります)。そのため、18.xを再インストールする必要が出てきます(レジストリをバックアップしていて必要な内容を戻せる場合は不要ですが、そんな人はほぼいないと思います)。
このとき、再インストールの順番に注意してください。
先に19.0.1をインストールして、次に18.xを再インストールすると、拡張子の関連付けが2023(18.x)に設定されるため、エクスプローラでInDesignのデータファイルをダブルクリックすると2023が起動します。これは、Windowsの拡張子の関連付けが、最後にインストールされたアプリケーションと結びつく(関連付けの設定がインストーラによって上書きされる)ためです。
それの方がよいという人もいるでしょうが、常に最新バージョンと関連付けたいという人にとってはこれでは困ります。ですから関連付けを2024にしたい人は19.0.0と18.xの両方をアンインストールし、先に18.xを、次に19.0.1をインストールしなければなりません。
これは今後、18.xのセキュリティパッチが出たときも同様ですので、複数バージョンを使用している人は注意しましょう。
open_the_inddを使用している人へ
open_the_inddはドキュメント(*.indd)、テンプレート(*.indt)、ブック(*.indb)、ライブラリ(*.indl)の4種類の拡張子の関連付けだけを変更します。そのためそれ以外のファイルの関連付けや、アイコンは変更しません。そのためopen_the_inddを使うからどちらでもよいということではありませんので注意してください。(関連するような問い合わせはないのでほぼ遭遇しない状況だと推測しますが、私は保証しませんので)
open_the_inddについてはこの修正を受けて、後ほど19.0.1に対応したバージョンを公開する予定です。