Affinity 3.3.3が来た! iPad版も同時

11月2日にAffinityのバージョン3.3.3が来ました。理由はわかりませんが3.3.2は飛ばされました。

世間はiPad版の方を注目していますが(私もXやFacebookではiPad版の情報を流してますが)、私はiPadを持っていないので詳しい話はできません。もっとも重要なことは、すべてのiPadにインストールできるわけではありません。古いものはだめなので、ぬか喜びしないようにしてください。システム要件は図のとおりです。

機能は専用のページがありますのでそちらを見てください。iPad版ではデスクトップ版の一部の機能が使えませんので注意してください。このページには書いてありませんが、スクリプトも使えます。誰か私のスクリプトを試していただけると助かります。

iPad版が出たということで、今まで互換性のためにPCでAffinity Photo 2やAffinity Designer 2を使用していた人もAffinity by Canvaに移行できるかもしれませんね。


さて、デスクトップ版の方ですが、新機能はあります。ただ、スクリプトを作る人以外あまり使うことがない機能ばかりです。

スクリプトの方はSDKのリリースノートもあります。滅茶苦茶たくさんあります。というのも3.3.1の時点ではまだ実装途中だったからです。3.3.3で主に次の機能がスクリプトで扱えるようになりました。

  • ページ・マスターページ
  • ベースライングリッド
  • テキストのオーバーフロー
  • グループ
  • マスク

このうちグループは集中線を作成するスクリプトを作ったときに、まだスクリプトでサポートしていないことがわかっていたので、ほっとしました。リリースノートではこれ以外にもいろいろ書かれていますが、私が報告したバグも結構含まれています。この1か月間、毎日2個ぐらいバグ報告しましたからね。かなりの数です。

ただ残念ながら、これでもAffinityのすべての機能がスクリプトで扱えるわけではありません。一番貧弱なのはテキスト関係ですね。テキストスタイルやインラインオブジェクト(アンカー付きオブジェクト)はまだ作成できませんし、「この段落は何行あるのか」ということも調べる方法がありません。検索・置換機能もまだサポートされていません。せっかく日本語組版の不備をスクリプトで補いたいと思っているのに、それはまだ先のようです。


Affinityの次の予定が少し出てきました。というのはXのアカウントでユーザーの問いかけに答える形で情報を出したからです。

Affinity for Linux

次の返信です。https://x.com/Affinity/status/2117276850795790442

ここでLinux版が開発中だと言っています。

RTL(右から左に書く言語)のサポート

次の返信です。https://x.com/Affinity/status/2117277963104526692

アラビア語など左から右に書く言語を来年に計画していると言っています。

この後に「縦書きはどうなの?」と返信したんですが、返事はまだありません。


私は別に縦書きを急いでいるわけではありません。ほとんど使わないですし。それよりも禁則処理や文字間を優先してほしい。今のバージョンでは和欧混在の文章の文字間調整が滅茶苦茶大変なのです。図は句点が行頭禁則のため、1行目が1文字少ない状態ですが、日本語の文字間を均等に開くという仕組みになっていないため、欧文スペースのところだけが開くという状態です。

段落パネルのジャスティフィケーションで文字間の設定を変更すればそれなりになりますが、入ってくる欧文に応じて変更しなければならないのでかなり面倒です。

また、縦組よりもルビの方が優先度は高いです。

ただ、世間では縦組が日本語組版のシンボリック的存在になっているようで、どこを見ても「縦組が~」って書かれてます。使わねえだろうが!って思いますけどね。縦組を実現するためには同時に右綴じもセットで実現する必要があるので、そこをわかって言っているのか甚だ疑問です。


来週はAdobe MAXなので、その間Affinityはお休みです。