自動行送りなんて使うな(4)

さて1行の文字数ですが、特殊なケースを除くと一番短いものは新聞の12文字だと思います(昔は15文字でしたけれど。長いほうは、特にどれということもないですが大体50文字くらいでしょうか(市販の書籍を見ている限り

1行50文字というのは長いです。横組ならまだしも、縦組では読むのが辛くて耐えられません。私が思う適正な行の長さというのは、縦組の場合、30文字までです。横組の場合はもう少し行けます。なぜ横組のほうが許容範囲が広いかというと、これもまた人間の目と関係があるんですが、目の上下の運動と左右の運動では、左右のほうがより広く動くし、動きやすいからです。

最初からずっと目の動きにこだわってますけど、それは、結局情報を拾うのは目だからです(もちろん指で拾うものもあるんですが、あいにくそれに対しては見識を持ち合わせておりません)それなのに何とまあ、そのことを無視したものが多いことか。またその研究も少ないことか。自動行送りの175%という値にしても要は2分4分アキということで、活字時代から引きずったままじゃないですか。Adobeさんは一方で段落コンポーザという、活字から脱却した、コンピュータ時代の組版方法を提案したというのに、片方では(検討した末なのかもしれませんが)従前のままという結果になっています。

活字のころは、行間は3分、2分、2分4分、全角から選ぶのに決まってましたが、コンピュータの時代になって、全く自由に決められます。それなのに175%というのは、適正な行間というのは、色々な要素が絡んでいるのでなかなか一概に決められない、ということだろうと思います。

そこで、結論というか、提案になるのかもしれませんが、私の行間の考え方です(やっと答えにたどり着きました。長かったねえ

行間に最も影響を及ぼすのが、1行の長さです。短かければ行間は狭くても可能。長くなればなるほど、広く取ったほうが読みやすい。その目安ですが、縦組の場合、15文字までは3分(もちろんルビが入る場合は最低2分、20文字までは2分、20文字から30文字までは2分4分、31文字以上は全角にします。もっと長くなる場合は、それに応じてどんどん広くしましょう。ただ、広くするにも限度があります。マージン(余白)よりも広いと、いいようのない不安感があるので、そこは全体のバランスが必要です。

横組の場合は縦組よりも許容できるので、縦組の推奨値よりも心持ち狭くても大丈夫。具体的な数字を出せって? いや、そこまで研究してないので。やっぱり日銭は稼がないと首になっちゃうからねえ。