InDesign CC2018の段落罫線など
InDesign CC 2017年10月アップデート(以下CC2018と省略)に、段落囲み罫が追加されました。CC2015で段落の背景色が追加されましたので、CS6から比べると表現力が随分アップしたと思います。個人的にはこの点だけでもCS6からCCにした方がいいと思うんですけど、できないところの諸般の事情も分からないわけではないので、悩ましいところです。
さて、Twitterで既に公開済みの情報なんですが、背景色、段落の囲み罫、段落境界線(前と後)、さらにテキストの下線と打ち消し線と、テキスト周りに色々なビジュアル情報を付加できるInDesignです(テキストと一緒に動くのがいいよね)が、いくつも設定があると描画がどの順なのか、というのは注意しておく必要がある。というわけで一発で分かる図を作成しました。
注意が必要なのが、2行目の背景色が、前の行の下線の手前に描画されるということ。行間が広ければいいのですが、狭い場合で下線のある次の行に何らかの描画がある場合は、下線が消えてしまう可能性があるので注意してください。
おまけですが、この図を作るために、InDesignで線や背景の幅変更、移動を行っています。どんな設定にすればよいのか興味がある人はここからInDesignデータをダウンロードできます。当然のことですがバージョンはCC2018です。
五線譜は段落境界線一本で作成できるので、今回の例としては面白くない、と作った後で思いました。直すのも面倒なのでそのままです。
一番下のは、これだけの色が使えます、という見本です。InDesignには「Rainbow」というイースターエッグがあるのです(CC2018でも使えます)が、チント(濃淡)が設定できないため、薄めの虹を作ってみました。こちらのデータはここからダウンロードできます。
私は普段、デザインをする仕事はないですが、「どうやったらこの機能を実現できるだろう」とか、「この機能を使って何か新しいことができないか」と考えることは、開発者として当然やっていかなければならないことなので、こういう「アイデア出し」も大好きなのです。