InDesignで疑似ポイントテキストを実現する

よく考えたら1月は記事1本しか公開してないですね。下書きをいくつか書いていたので公開した気になってました。ただ、メインでやっていたのはスクリプトの作成です。実はInDesignでスクリプトを作り始めたころから、何とかInDesignで作れないものかなあ、と考えていたことがあります。それは何かというと、Illustratorのポイントテキスト(ポイント文字)の機能です。

ご存じのとおりInDesignではフレームという概念が基盤になっていて、テキストや画像などは全てフレームの中に配置する設計なんですね。ですから、1行のテキストの場合でもフレームを作って、文字を入力して、フレームの大きさを縮めて、という作業が必要です。

それに比べてIllustratorというのはPostScript言語をWYSWYG(死語!)で作成するのが原点ですから、テキストも座標指定(テキストアンカー)です。クリックすればそこからすぐに入力ができて、フレームサイズの変更も必要ない。InDesignに比べると滅茶苦茶楽です。この、Illustratorの気楽さをInDesignにも欲しいなあということをずっと思ってました。

ただ、そもそもの設計思想が異なりますから、同じことができるわけはないんです。実はInDesignでも、テキストフレームではないテキストがあります。それがパス上文字です。ただこれは、テキストフレームの代わりに何かしらの図形が必要です。また、Illustratorのポイントテキストは、改行を入れることによって複数行を実現していますが、パス上文字は1行しか作れません。


そんなこんなで10数年経ってしまいましたが、ようやくいくつかのアイデアが浮かび、これなら何とかなりそう、ということで昨年秋ぐらいから本格的に取り組み始め、ようやく完成に近いものができました。まず動画をどうぞここでは再生せずYouTubeで見る

これはWindows版のInDesign CS6です。不要なプラグインを外してますのでツールパネルがおかしなことになってますが気にしないでください。


このように、横組みパスツールもしくは縦組みパスツールでドキュメントをクリックすると、そこから文字が入力できるようになります。見て分かるようにパス上文字を利用していますので、1行のテキストしか作成できませんが、私にはそれで十分です。2行以上の場合はテキストフレームを作成します。

このスクリプトはまだ作成途中です。思いつく限りのエラー処理までは行ったんですが、未知のエラーや、また、動作速度や挙動面で不満があります。そのあたりをある程度解決したら完成となります。その際にはBOOTHで販売するつもりです。是非購入いただき、また投げ銭(BOOST)もお願いします。

もし、そこまで待てないという方がいらっしゃったら、テスターに応募するという方法があります。実は動作環境はCS5以降(コード中にparentPageを使っているのでCS4以前では絶対動かない)なんですが、Windows版のCS6と2020でしかテストしてません。また、スプレッドの回転もテストしてないし、グループ化したらどうなるかということもテストしていません。

そのためテスターを募集する予定です。なお、エラーメッセージを日本語と英語で用意しているんですが、英語版を持っていません。英語版でテストしていただけると滅茶苦茶ありがたいんだけどなあ。テスター募集」ページは近日中に用意します。

あ、そうそう、このスクリプトの名前なんですが「InDesign oneLiner」インデザインワンライナー)です。1行しか作れないので。1行ならSingle Lineじゃないの」と思われた方、その通りです。でも嘘英語の方がかっこよくないですか? なのでワンライナーと呼んでください。笑)


ところで、英語のエラーメッセージを作成するに当たり、正しい用語を知らなければなりません。そこでAdobeのユーザーガイドの日本語版と英語版を比較して調べる必要があります。

Adobeのサイトはこんなとき分かりやすくできていて、日本語ページのURLから「/jp」を外せばそのまま英語ページになるんです。

まずは「横組みパスツール」と「縦組みパスツール」の英語名を探さなくちゃならないので、次のページを開きます。

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/toolbox.html

有り難いことに画像付きでツールの名称がわかります。そして、このURLから「/jp」を抜いたページが英語ページになります。

https://helpx.adobe.com/indesign/using/toolbox.html

この2つのページを比較すればいいだけの話ですね。

えっ? えっ? えーっ? 英語版では縦組みパスツールがない(縦組み文字ツールもない)! そうなのか?

あと、日本語のページ古すぎないか?