Illustrator MCP Server、公式ついに動く(4月初頭のAdobe動向)
Illustrator 30.3アップデート
3月31日にIllustrator 2026の30.3アップデートが来ました。
新機能の目玉は長期にわたってベータ版だったターンテーブルがついに正式版となって実装されたことですね。Adobe Blogの記事にもあります。ただ、ベータ版の時は生成クレジットを消費しなかったのですが、正式版になってプレミアム機能に含まれ、一回の生成で20クレジットを消費するようになりました。ですのでなかなか頻繁に使うことはできないのかなと思います。
それはさておき、今回はバグ修正が非常に多い。中には数年来にわたるバグも修正されたようです。Illustratorのバグのメモも参考にしてください。もしかするとAdobeでは直ったと言っていても実際には直っていなかったり、修正の影響を受けて別のところがおかしくなっていたりするかもしれませんので、決して額面通りに受け取ってはいけません。
私が見つけたのはIllustrator Web版ですね。プリセットの用紙サイズがB4はJIS規格なのにB5がISO規格になっているという、とんでもない状況になっています。
Photoshop 27.5アップデート
4月1日にPhotoshop 2026の27.5アップデートが来ました。現地時間ではまだ3月31日なのかしら、「2026年3月アップデート」という名称です。順調に毎月アップデートをしています。
公式文書には記載がないのだけれど、ガイドのプリセットが追加されました。こちらはPhotoshop PCMのバーク美加子さんによるXの投稿です。Photoshopユーザーであれば誰もがフォローしておきたいアカウントですね。
📣 先ほどリリースされた #photoshop デスクトップ版27.5はバグ修正搭載や下図のピンクの部分にあるガイドのプリセットを追加。😍表示>ガイド>新規ガイドレイアウトを作成>プリセット、のプルダウンからアクセスできます。公式ページ ➡️https://t.co/WNMBLXk3Ey
— バーク美加子/Mikako Burke/Photoshop PCM (@Mikako76917122) April 1, 2026
この春リリース、是非ご使用下さい。 pic.twitter.com/ulR2O0kRKZ
Adobe MAXは11月10日~12日
Illustratorベータ版にIllustrator MCP Serverが登場
MCP Serverって知らない人の方が多いと思うんですけど、普段私たちが使っている言葉でアプリケーションを操作するっていうことです。たとえばIllustratorで長方形を作成するには、長方形ツールに切り替えてアートボード上をドラッグ(もしくはクリック)して、コントロールパネルやプロパティパネル、変形パネルで大きさを決めて、カラーパネルやスウォッチパネルで塗りを設定して線パネルで線幅等を指定するということになりますね。つまりツールやパネルの存在や手順を知らなければなりません。それを「長方形をどこどこの位置にこの大きさでこの塗りと線で作成してね」と伝えることで実現するものです。ざっくり言うと。
AI時代になって、AIが私たちの言葉をアプリケーションを動かすための命令に翻訳して、アプリケーションに動作させるということが可能になりました。
Illustratorについては昨年5月にアドビアプリ自動化もくもく会03でいなにわうどんさんがデモをされました。そしてつい先日(3月30日)にも【CeeBeeDee】MCPサーバーから操作するIllustrator、26の操作デモが開催され、ユーザーレベルでの実装が行われています。(InDesignでも1月31日のInDesign25周年イベントで準備中であることが発表されました)
MCP Serverはすでにアプリケーションを使い慣れている人にとっては多くのシーンで役に立ちません。しかし、「スクリプトが書けたら自動化できるのに」といったシーンや、どのパネルを使えばいいかすらおぼつかない初心者にとっては非常に役に立つツールとなります。注意が必要なのは、できることが限られていることです。AIがIllustrator用のスクリプトを作成してそれを実行させるので、スクリプトでできないことはMCP Serverでもできません。また、スクリプトでできることであっても、MCP Server内で定義されていないものは実行できません。
そういったMCP Serverですが、ついに公式としてベータ版30.4で搭載されたわけです。ただ、現時点では使うための設定が必要のようなので、私はまずはそこからです。時間を見つけて試したいと思います。
