DTP Booster 019「日本語を組むときの基本」のスライドPDFです

2010年08月28日

当初はこんな予定ではなかったんですけどね。考えを詰めていったJISの「日本語文書の組版方法(JIS X 4051)」や、W3Cの「日本語組版処理の要件(日本語版)」を否定する内容になっちゃいました。 でも行頭禁則・行末禁則では、中黒を箇条書きとして使うときや疑問符を単独で使うときの説明がうまくできないんですよ。 でもね、これ書いてたら、あ、やっぱり組版は生き物だわ、と思ってしまいました。 で、公開するに当たり、注意事項があります。これは、私のセッションで使用した資料の一部であり、これが私のセッションの内容の全てではない、ということです。スライドですので、文章は短く、また断定的になっている部分があります。実際のセッションでは説明を加え、ところどころ「これは一般的なものではなくあくまでも個人の考え」「こういう考え方もある」という注釈を付けたりしています。実際、セミナーのアンケートでも「独善的だ」「偏っている」という意見も頂きました。それはごもっともなことです。 それでもあえて公開するのは、今現在の日本語組版が抱えている問題点をいくつか指摘しており、その指摘が皆さんの役に立つと思うからです。例えば「禁則の決め12」については「組版システム・電子書籍リーダーで実装するのは不可能」という意見も頂きました。その通りです。でも会場で賛同するかどうかを聞いたところ、ほとんどの方に賛同を頂きました。コンピュータで実装できないからこそ手作業で禁則処理を行わなければならない場合もあるのです。そういうことも含め、議論のたたき台、日本語組版の考えを深めるための材料としていただければ幸いです。 ダウンロードはこちらから。PDFファイルですのでクリックするとブラウザ内で開いてしまうかもしれません。そういう方は右クリックして「ファイルに保存」などでダウンロードしてください。