ESTKのデータブラウザでプロパティを探す

そういえば、先日のセミナーで「オブジェクトのプロパティってどうやって探すんですか」と聞かれた。そのときは英語から当たりをつけるんですよと答えたが、ExtendScript Toolkitのデータブラウザで探すこともできるので、知らない人のために書いておこうと思う。

例として、文字の歪みのプロパティは何かを探してみる。まず、適当にドキュメントを作って文字を打ち、「歪み」のところに適当に数値を入れる(この例で18)。また、スクリプトを書きやすいようにその文字を選択状態にしておく。

ExtendScript Toolkitを起動して次のように入力。ここでのキモは必ず「var」で宣言しておくこと。2行目は今回の手順と直接関係ないので、エラーにならない何かを入れておく。そしてメニューから[デバッグ]―[ステップイン](または▼)を実行。

1行目を実行したところで(つまり▼を2回クリック)[データブラウザ]パネルを見ると、「var」で宣言した変数が表示されているはず。そこを開いて、「歪み」のところに入れた数値を探すのだ。

そうすると skew = 18 が見つかるので、「歪み」は「skew」ではないかと当たりがつくのである。あとは実際に app.selection[0].skew=26 などとやってみて確認すればよい。

データブラウザは実行中の変数の状況を確認できるので結構使ってます。