AIPrefsをいじる(3) Illustrator の最近使用したファイルリストを削除する裏技
いろいろいじっていると、Illustratorで「環境設定」ウィンドウが開かなくなりました。皆さん、くれぐれも注意してください。そして、あくまでも自己責任でお願いします。
さて、InDesignの環境設定ファイルはどうかなあと見てみましたら、中身はバイナリ(一部読めるところもあるが)なので、これはもう触らずにおきましょう。
最初に、最近使用したファイルリストを増やしましたが、逆に減らす方をテストしていませんでした。結論から言うと、残念ながらこれは10より小さくなりません。
そこで、ファイルリストをクリアにする方法を探しました。これは次の部分になります。
/FileList { /file0 [ 29 473a5c2174656d705ce5908de7a7b0e69caae8a8ade5ae9a2d312e6169 ] /file1 [ 36 473a5c2174656d705ce38395e382a9e383b3e38388e381aee38386e382b9e383 882e6169 ] /file2 [ 111 以下省略
/file0 がリストの一番上(一番新しい)のファイル名、/file1がその次、という具合にデフォルトでは /file9 までリストがあります。「 [ 」の次の数字はファイル名の文字数かそれに関するものと思われますが、あまり気にしないでいきましょう。
次の行の「473a5c2174......」がファイル名です。長い場合は複数行になっています。え? 読めない? じゃあ読み方は最後に書いておきますので、とりあえず先に進みますね。
ファイル名が分かったので、これを削除すればよいです。つまり、
/FileList { /file0 [ 0 ] /file1 [ 0 ] /file2 [ 0 以下省略
とすれば、リストから消えてなくなります。「 [ 」の次の数字も「0」にしておいてください。不具合は確認してませんが、整合性をとるということで。さあこれで秘密のお絵かきファイルも大丈夫ですよ。
では、ファイル名の読み方です。ファイル名の文字列を2文字ずつ区切って、間に半角の「%」を入れてください。file0 のところは次のようになります。
%47%3a%5c%21%74%65%6d%70%5c%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a%2d%31%2e%61%69
これで何となく分かった人もいるんじゃないでしょうか。分からない人は Extend Script Toolkit を立ち上げて、以下のように入力、実行してください。
alert(decodeURI("%47%3a%5c%21%74%65%6d%70%5c%e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a%2d%31%2e%61%69"));
これで分かりましたね。これはつまり「G:\!temp\名称未設定-1.ai」と書いてある訳です。AIPrefs中の他のところでも、同じように読みことができます。文字列の末尾が「2e6169」であれば「.ai」ですから、実際に読めなくても「ははーん、これはファイル名だな」ってことがすぐに分かるようになります。