Adobeはパブリックベータテストを実施すべき

新しいバージョンがリリースされてそろそろ1か月になりますね。各アプリケーションでパッチ(修正プログラム)も出始めていますが、まだ本格的に仕事に使えるという状態のものではないですね。というのも今出ているパッチは「クラッシュを引き起こす致命的なもの」「簡単に直せるもの」にしか対応していません。「修正要望の多いもの」「重症ではあるがクラッシュまではいかないもの」は現在鋭意修正中もしくは修正リスト入りの状態です。それが終わったらやっと使える状態です。

毎年毎年なんでこんなことが起こるのか。これはもう文句を言わざるを得ない、ということです。ただ、日本の片隅で文句を言ってても届かないわけですね。幸いなことに私は昨年の今頃「文末脚注はおかしいだろ! 後注に直せ」と言ってたら、「それプレリリースで言ってください」と誘われました。ということで、今回のバージョンアップでは私の声が届いたのかどうか、日本語ローカライズが修正・統一されたわけです。このあたりは秘密保持契約(NDA)があって、私の気持ちと結果の事実だけしか話せません。あしからずご了承ください。

プレリリースというのは「リリース前」ということで、いわゆるベータ版を触って評価する場所です。参加したい場合は次回アップデートのご要望は「プレリリースプログラム」へ!からどうぞ。ただ、実際に触ろうとするにはテスト用のマシンが必要ですし、そのマシン用のライセンスも必要なので、なかなかハードルが高いのが現状です。別に触らずに、機能の概要だけ見て評価することもできます。私は昨年末に中PCを買うまでは試せませんでした。で、プレリリースに参加しての感想は(この辺どこまNDAに引っかかるのか、びくびくしながら書いてるんですが)「テストの量が圧倒的に足りなさそう」「テスト環境と本番環境は違うので落とし穴が」「開発者とユーザー以外の???」ですね。

で、その結果が「毎年毎年なんでこんなことが起こるのか」ということになっているんだろうと思います。

もうね、Adobe Maxに合わせて発表と同時公開は無理なんですよ。AppleもMicrosoftもこんなこととっくにやめてるし。Adobe Maxで発表してもいいけれど、一般公開は半年後ぐらいにしないと。で、その間は公開ベータとして使いたい人だけに使わせるって方法でないと。そうしないと誰も安心できないでしょ。

私はメーカーに近いユーザーとして、フォーラムとかこのブログとTwitterでできるだけフォローしているつもりだけれど、知らずにアップデートしてトラブルになってる人は本当に不幸だわ。まあ「仕事道具なんだからちゃんと管理しなさい」とも言うんだけれど、それでもメーカー側の責任もあるよね、と言いたい。

おしまい。