Affinity Publisherで日本語処理(7)テキストスタイル

2019年08月13日

続きです。「New Style…」をクリックすると、テキストスタイルの編集ダイアログが出るので、適宜名前を付けて保存します。ベースが[スタイルなし]になっていることを確認してください。

続いてこのドキュメントをテキストスタイルのテンプレートとして使えるようにします。


まだよく調べていないのですが、Affinity Publisherにはどうも、テキストスタイルのアプリケーション設定を変更する機能が見当たらず、また、テンプレートという概念もまだなさそう(Affinity Forumではファイルを読み取り専用にしておけばいいよとあったが)なので、テキストスタイルに常に自前のデフォルト値を使用する方法がありません(もしかするとどこかに情報があるのに探せていないのかも)。ただ、テキストスタイルの読み込み機能があるので、新規ドキュメントを作成後、設定済みのファイルからテキストスタイルを読み込む方法が取れます。この辺りは当然要望として挙がってくるはずなので、いずれ改善されると思います。

手順ですが、テキストスタイルパネルのメニューから「未使用のスタイルを削除」をクリックします。他のスタイルを使用していなければ、今作成したもの、段落スタイルの[スタイルなし]、文字スタイルの[スタイルなし]の3つが残るはずです。この状態でファイルを保存します。間違って上書きするといけないので、ファイルを読み取り専用にしておきます。

別のドキュメントでこのテキストスタイルを利用するには次の手順で行います。

ドキュメントを作成後、テキストスタイルパネルのメニューから「未使用のスタイルを削除」をクリックして余計なスタイルを削除します。続いてテキストスタイルパネルのメニューから「スタイルをインポート...」をクリックします。ファイル指定ダイアログが出るので、読み込みたいファイルを指定するだけです。このとき、余計なスタイルを読み込みたくないため、読み込み元のファイルから余分なスタイルを削除しておくわけです。


さて、ここまでで準備が終わりました。ここからやっと本題のルビの話です。Affinity Suiteにルビ機能はありません。そのため文字の配置を移動してルビのように見せようと思ったんですが、これは難しいですね。

ルビの文字数が1文字・2文字であれば何とかできそうなので、次のエントリでやってみようと思います。

ちなみに手持ちの辞書で調べた限りでは、1つの漢字にかかるルビの最大文字数は7文字で「糎(センチメートル)」と「竰(センチリットル)」でした。6文字は「粍(ミリメートル)」と「竓(ミリリットル)」です。これらはほぼ使わないので無視できるでしょう。5文字になると「志」「承る」「慮る」など、日常でも使う言葉があるので無視できないかなあ。

ビ3文字以上は、今のところ楽なやり方が見つかっていません。見つかれば書きます。