Affinityシリーズで最初に戸惑うであろう機能名の問題

これはAffinity Advent Calendar 2019の1日目の記事です。

AdobeのPhotoshop、Illustratorを使っている人がAffinityシリーズを使おうとして最初に戸惑うのは、その機能名の違いでしょう。

まあ、アイコンで直感的に扱える人はあまり苦労しないかもしれません。ツールバー(Photoshopのオプションバーに相当)の機能が優秀なので、そこだけでかなりの作業ができます。

ただ設計思想がAdobe製品とは大きく異なるのと、用語がだいぶ異なるので、複雑なことを行おうとすると、そこに小さな壁があることも事実です。設計思想についてはまた別の機会に深堀する(最終的にはIllustratorが重くて始末に悪いという話になります。多分)として、今回は機能名に絞って話をします。


Affinityシリーズの用語としてまず理解しにくいのが「ペルソナ」です。これは設計思想と関連するんですが、Adobeソフトで近いものと言えば「ワークスペース」になります。ただしAdobeのワークスペースは単にパネルの配置を変更するもので、メニューを変更することはできません。これに対して「ペルソナ」はメニューや表示可能なパネルの種類も含めたインターフェイス全てを変更します。

もうひとつ分かりにくいのが「スタジオ」です。これは各パネル(Adobeの古い言い方だとパレット)の集合体のようなものです。

なんだか入門書のようになってしまいました。他にも独特の概念があるんですが、それらを説明していくとなかなか本題に入らないのでこれぐらいにしておきます。今のところ情報はAffinity Manualに集約していて、そこから各情報にたどり着けるようになります。


さて、私もFacebookのユーザーグループSlackに参加しているんです(が、その中で話が合わないことに気づきました。確認するとMac版とWindows版でメニュー名が異なるところがかなりあるんですね。例えば、バージョン1.7.2まではメインメニューの[表示]がWindows版では[ビュー]になっていました。そのためAffinity Forumで変更して欲しいと要望を出して、1.7.3では[表示]になりました。

開発元のSerif社には日本語が分かるスタッフがいないようで、日本語版のメニュー名やパネル内の表記、ヒントなどはGoogle翻訳を使っているみたいです(確信はないです。なんとなく訳し方がGoogle翻訳に酷似している。そのため、Transform⇒変換、Distort⇒歪曲などのこなれていない日本語が散見されます(私の希望はTransform⇒変形、Distort⇒ゆがみ

さらに悪いことがあります。Forumに書き込まれた修正をすぐに反映してくれるのはいいんですが、全製品、全エディションで直してくれない。たとえばMac版Designerのユーザーから指摘があったらMac版だけを修正してWindows版を直してくれない。ということで、Mac版とWindows版のメニュー名が異なるという事態が生じています。今のところMacユーザーからの指摘が圧倒的に多いようです。

それがどうしてわかるかというと、ヘルプドキュメントです。メニュー名を修正したらドキュメントも修正しなければならないのにそれがされていない。ということでMacではヘルプ内でメニュー名を検索しても見つからない事態が生じています。困ったもんです。


そんなわけで、私の方でMac版とWindows版のメニュー名やパネル内の文字の統一を要望しています。これがなかなか大変です。3本もあるし、それぞれ機能が豊富なのでまだまだ途中です。さらに悪いことに元々の英語版からおかしいところが出てきていて、これいつになったら終わるんだろうか。でもこれが終わんないと入門書や解説書が書けないしなあ(自分が書くとは言ってない

だから皆さんもどんどんフォーラムに参加して(本当は書き込んで欲しいんだけど難しいだろうから「Like」ボタンをクリックしてください。日本語版のユーザーがこれだけ待っているんだぞって証になります。該当するスレッドはこちらです。

また、Designerでダイアログ内の文言などメニュー以外で見つけた場合は次のところにコメントで書き加えてください。これは私の作成したものではありませんが、私もコメントを付けています。


先に少し書きましたが、この作業をやっていて本家英語版でもおかしなところに気づきます。もう大元から直さなきゃダメなのよ。ということで慣れない英語で投稿しています(英語ができないからとにかく画像にしているというのはここだけの話です

こういうのがあるから翻訳元の英語名を辿るのにも苦労してます。あ、あと日本語版だけの問題として、こういうのもあります。これはAffinity Designerの日本語の修正依頼に含まれるんですが、重要なのでFacebookとSlackの両方に投稿しました。


ここまで読まれた方の中には、Affinityシリーズは何てひどいソフトだと思われた方もいるかもしれません。違います。本当はとても使いやすい、いいソフトなんですよ。ビデオチュートリアルもあるし。本当にダメなソフトなら使ってませんし、紹介もしてませんから。

ただ、惜しいことに翻訳がまずくて、それが普及の妨げになっているとしたら、それは直していかなくてはいけません(入門書も書けないし。なのでこうやって情報発信をしているんです。そこのところをわかってください(^^;