Brackets 2.0.1をインストールしてみた
Brcketsといえば、Adobeが開発してオープンソース化されたエディタです(https://ja.wikipedia.org/wiki/Brackets)。今年(2021年)の9月1日をもってサポートを終了(こちらのニュース記事を参照)し、同時にVisual Studio Codeへの移行を推奨したので、もう終わったと思った人も多いかと思います。実際、一時サイト自体も閉鎖されましたしね。
私も終わったと思った一人で、これでDreamweaverも終わるんだろうなと思いました。Dreamweaverはエディタ部分がBrcketsなので、Brcketsの進歩がなければエディタ部分の進化がないので、そうすると新しい環境に対応できなくなってくるわけですね。
DreamweaverがBrcketsを使用しているということは私にとって大きなメリットがありました。それは数多くあるBrcketsの機能拡張をそのままDreamweaverで使えるんです。使い方は簡単で、Windowsの場合、
C:\Users\[username]\AppData\Roaming\Brackets\extensions\user
フォルダ内にあるBracketsの機能拡張を
C:\Users\[username]\AppData\Roaming\Adobe\Dreamweaver 2021\ja_JP\Configuration\Brackets\extensions\user
フォルダにコピーするだけです(Dreamweaver 2021の場合)。
「Highlight Multibyte Symbols」(全角英数字・記号をハイライト表示する機能拡張)などを使用していました。
さて死んだと思われていたBracketsですが、10日ほど前に用事があってサイトを覗きに行ったら、まだ生きているではありませんか。そのときはじめてBrackets Communityなるものが生まれ、そこで引き続き開発を進めており、「11月中にBrackets 2.0を出します」ということが書いてありました。
その後忘れてたんですが昨日改めてサイトを訪問したところ、Brackets 2.0.1がダウンロードできる状態になっていた、というわけです。
早速インストールしてみましたが、実はもうVisual Studio Codeに乗り換えてしまっていて、古いBracketsのことはあまり覚えていません。またそれほど使いこなしていたわけでもないので、どこがどうなったとか説明できないんですよ。そのため簡単な感想でしかないので、そこはお許しください。
インストールはまずBracketsのサイトに行きましょう。トップページにすぐダウンロードボタンがあります。Windowsの場合はBrackets.2.0.1ml.exeというファイルがダウンロードされます。mlというのは多分Multi Languageのことでしょうね。
Macの場合はよくわかりません。「灰色のウインドウが表示されるだけで動作しない」という報告があるそうです。
とりあえずWindows版でのインストールの手順から。
起動するとまず言語を選択する画面になります。
次にセットアップ先フォルダの指定画面です。私の環境はWindows 10の64bitなのですが、32bit用のアプリケーションフォルダが初期値になってますね。
次はセットアップの種類の選択画面です。カスタムの内容は
- Brackets本体
- エクスプローラーのコンテキストメニュー(右クリックメニュー)にBracketsを追加するかどうか
- Windowsの環境変数PATHにBrackets実行ファイルのパスを追加するかどうか
です。デフォルトではすべてにチェックがついています。多分「標準」を選んだらこの状態なのでしょう。
このあと実際にインストールが始まるのですが、非常に長い感じがします。でも実測したら3分30秒でした。プログレスバーが止まったように見えるので、それが影響しているのかしら。まあ、次の画面が出てインストール完了です。
初めて起動したときに次の画面が表示されます。これを見て「え? Adobeに情報を送信するの?」と思いますよね。
[ヘルプ]メニューから[正常性レポート]を開くとやっぱり同じことが。
そんなはずはないと思い、UIを英語に([デバッグ]→[言語を切り替える])して、[Help]→[Health Report]を見ると
brackets.ioやBrackets communityに変わってますね。日本語の翻訳がまだ途中なのか、忘れられているのか、いずれにせよAdobeに送信されることはなさそうです。
ついでに、BracketsはTwitterアカウント(https://twitter.com/brackets)もあるんですが、これはコミュニティに引き継がれなかったようです。
さて、機能拡張を見ていきます。
いくつかのサイトでお勧めされている機能拡張を検索してみましたが、インストールできなさそうなものは見つかりませんでした。実際にインストールして挙動を確認したのはEmmetとHighlight Multibyte Symbolsだけですが。
ということで、今のところ使うつもりがないのでざっくり試しましたが、Dreamweaverとの関係もあるので、これからもウォッチしていくつもりです。