Illustrator 29.2.1(2025)で追加された新しいプリセットのB判がおかしい件など
ちょっと古い話なのですが、Illustrator 29.2.1で新しいプリセットが大量に追加されました。
ブランディングやソーシャルメディア向けに最適化された新しいドキュメントプリセットを使用
これは新規ドキュメントのサイズ設定や、アートボードのサイズ設定で使用されますが、いくつか問題がありますので書いておきます。
数が多すぎる
とにかく数が多いので、特にアートボードサイズを変更する際にドロップダウンリストが長く、目的のものに到達するのが難しいです。私はアートボードサイズを変更することはなく、アートボードを追加する際でも、新しく長方形を作成してそれをアートボードに変換すればいいと思っているので実害はないのですが、中には不便を感じる人もいるようです。
下の方のディスカッションで、追加したいアートボードのサイズが固定であればアクションを作成して実行する例を提示しているので興味のある人は見てください。
この問題に対してUserVoiceで要望が出ています。
Allow to edit predefined and add new preset sizes for each document profile (like A1, A5...)
これはプリセットを完全カスタマイズできるようにせよ、という要望ですね。古い要望ですが未だに無反応です。「使わないものを非表示にせよ」という要望はなさそうです。
B判サイズ等が間違っている
実は紙のB判にはJIS規格(日本産業規格)によるもの(JIS P 0138)と、国際規格(ISO 216)によるものの2種類があり、日本ではJIS規格が使われます。比較すると国際規格の方がやや小さくなっています。
Illustratorでは従来からB4とB5サイズが用意されていますが、これはJIS規格の大きさです。しかし、29.2.1で追加されたB1、B2、B3、B6は国際規格になっています。そのため、このことを知らずに(寸法を確認せず)使ってしまうと実際より小さいために後から修正になってしまいます。
これは大問題なので早期の修正が必要なのですが、いつ修正されるかの見通しはまだありません。
また、名刺サイズも4号(91mm×55mm)ではなく主にアメリカで使用される88.9mm×50.8mmになっています。
ほかにもあるかもしれません(ブランディングセクションなどはよく知らないので)。
いずれにせよ、名称を信じず、サイズを確認することが重要です。いずれ修正されることですし。