ExtendScript Debugger 2.0
10月に公開した記事(InDesign 17.0(2022)出ましたね(1)私の予定)で、「秘密の変更。」と書いていましたが、これは実はExtendScript Debugger for Visual Studio Codeのことです(長いので以下ESDと省略)。
Visual Studio Codeの機能拡張であるESDの現在のバージョンは1.3ですが、記事を書いた時点ですでに2.0を開発するという話が出ていました。しかし、情報の出どころはCreative Cloud Developer Prereleaseという場所です。
ここは非公開で、話し合われた内容は秘密保持契約(NDA)によって外部に漏らすことが禁止されています。そのため書けなかったのですが、開発者のErin FinneganさんがTwitterで発信してたので、ここで発信しても問題なさそうだということで書くことにしました。
本題の前にCreative Cloud Developer Prereleaseへの参加方法を書いておきます。まず、Adobeプレリリースプログラムにアクセスします。AdobeIDを入力するよう求められるので、AdobeID、次いでパスワードを入力します。
無事入れたら[マイプログラム]が表示されていると思いますので、[利用できるプログラム]をクリックします。
ここに色んなプレリリースプログラムがあるのですが(ここに表示されない、完全招待制のプログラムもあります)、各プログラムの「参加」もしくは「申請」から参加することができます。ここからCreative Cloud Developer Prereleaseを探して「参加」をクリックします。つまりCreative Cloud Developer Prereleaseは申請不要で参加できるので、実は誰でも参加できるんですけどね。
ESDの話に戻します。Erinの発信内容は次の2つです。
We’ve finally got a Windows-compatible 0.5 Beta build of the ExtendScript Debugger 2.0 for download in the Prerelease! Thanks @kerrishotts and @ericrobinson !! https://t.co/gaNXwT4TAy
— Erin Finnegan (@erinf) December 10, 2021
「Windowsに対応したESD 2.0のベータ0.5がプレリリースサイトからダウンロードできます」という内容です。さらに私のリツイートに対して
🤔 Admittedly, the NDA part is confusing… that said, I do need beta testers, plus I know many people have been desperately awaiting a fix for “Error 15”.
— Erin Finnegan (@erinf) December 12, 2021
「確かに、NDAの部分は混乱を招きます…とはいえ、ベータテスターが必要です。さらに、多くの人が「エラー15」の修正を必死に待っていることを知っています。」ということで、多くの人にテストしてほしいという思いが伝わってきます。
補足すると、ESD 2.0ベータ0.5はMac/Windowsの両方で使えますので、Macユーザーでも問題ありません。(実はMac版が先行してて……というのはNDAに引っかかるかな?)ですから、この機会にプレリリースに参加してESD 2.0ベータ0.5をテストしてほしいな、というのが今回の趣旨です。
これ以上詳しいことは言えません。一つだけ、『イチからわかる! InDesign JavaScript 指南書』内のVSCodeでのスクリプト実行方法は全面的に書き直しが必要な事態になって困っている、とだけ伝えておきます。実行手順がもうちょっとなんとかならんかなあ。