InDesignのパス上文字でタイトル付き囲み枠(1)まえがき

2022年12月05日

今回から3回にわたって(もしかするとそれ以上)InDesignでタイトル付き囲み枠を作るスクリプトをやっていきます。先に言っときますが、この企みは失敗して現在行き詰ってます。お蔵入りになってしまうかも。誰かいい手がないか教えてくれー、というものです。

発端はアドビサポートコミュニティのこちらのディスカッション。こういうものですね。

この回答として思いついたのが、タイトル部分をパス上文字として設定する方法です(それ以外の方法は先のディスカッションにもいくつかありますのでご参考に)。

この方法のいいところは次のようなところです。

  • テキストフレームにパス上文字を設定するので、グループ化が不要
  • パス上文字オプションを設定することにより、簡単に枠線の中央に文字を置くことができる
  • パス上文字とテキストフレームを連結することで、テキストを扱う際にタイトルと本文が分離しない
  • 操作は面倒だけど、手順自体は一本道(判断する必要がない)なのでスクリプトは簡単

ということで、スクリプトで作っちゃうことにしました。

その前に、テキストフレームの枠線を消す方法について。パス上文字というのは1行しかない(複数行にはできない)というのはご存知かと思いますが、それゆえに段落としての概念がありません。従って、段落境界線、段落の囲み罫、段落の背景色が使えません(設定できるけど反映されない)。ですから、図でテキストフレームの線の文字にかかる部分を隠していますが、これは紙色の下線を使用しています(実はこれが後々問題に)。線幅は文字サイズと同じで、ベースラインシフトを -1×文字サイズ×0.38にします(な0.38なのかは次回簡単に説明します)。

また、せっかくスクリプトで作るので「1種類だけじゃ能がない、応用でバリエーションを作れないかな」と考えてみたのが次の図です(これは線種がベタの場合だけなので、線種を変更することで更にバリエーションが作れます)。ただ結局やったのは赤文字の2つだけであとは手付かずです(冒頭に書いた通り行き詰ってます)。

作成するスクリプトは次のようなものです。

前提条件

  • テキストフレームを選択した状態で実行する
  • テキストフレーム内の1段落目にタイトル、2段落目以降に本文が入っている状態で実行する
  • テキストフレームは変形されていない
  • テキストはフレームグリッドではない
  • テキストは横組

ということでスクリプトを作っていきます。なお作業日11月27日、DTPスクリプトもくもく会に参加して行いました。(続く)