Adobe MAX Japanに合わせてIllustrator 29.3が出ました/遅れて28.7.5も
2月13日にAdobe MAX Japanが開催され、それに合わせて色々なものが発表されました。ここでは言及しないので、主なものを知りたい方はAdobe Blogを見てください。リンク先の2月13日および2月18日の記事です。
ここではIllustrator 29.3についてのみ書きます。Adobe Blogではこちらの記事になりますが、「gradients」を「勾配」と訳していたり(正しくは「グラデーション」)していて日本語がおかしい部分もあるので、英語の記事にもリンクしておきます。
ただ、英語記事の方は祖父江さんのコメントが全カットされていたり、名久井さんのコメントも一部カットして要約しているので、日本語記事の末尾にある「この記事は2025年2月12日(米国時間)に公開されたIllustrator innovation: Now up to 10x faster and the most powerful tools to give you a creative edgeの抄訳です。」は嘘っぱちです。
「抄訳」とすれば多少の翻訳間違いは許してもらえると思っているのかもしれませんが、手を抜いているのは見え見えです。製品に対する愛がないんだよ、愛が。
また、本日20日に、1つ前のバージョン2024の28.7.5アップデートが出ました。これはおそらくセキュリティアップデートで、修正内容は29.3に含まれるものと同じ、セキュリティ情報は3月12日に公表されるものと思います(前回から類推)。
私はいつもの如く29.4が出るまで放っておきます。
本題のIllustrator 29.3に戻ります。
基本情報ですが、いつものごとく新機能ページと修正された問題ページです。新機能の一番の目玉は「百千鳥VF」というバリアブルフォントですね。このフォントに完全対応している唯一のアプリケーションがIllustrator 29.3ということになります。その他の機能は省略して重要なことだけ書きます。
まず、このバージョンはAdobe MAX Japanに合わせたイベントリリースであるということ。ただし今回は事情がやや異なります。イベントリリースは、イベントに間に合わせるために突貫工事を行うので、使えないレベルで不具合満載ということが私の中では常識でした。
しかし、今回は2月5日以前に、修正された問題がフライイング公開されており、おそらくそれと近いタイミングでベータ版29.4がリリースされています(今でもベータ版29.3と29.4を使用することができます)。そのため比較的余裕がある状態でのリリースとなります(バグがありそうな部分は29.4に後回しできるしね)。なのでそれほど大きな問題は発生しないだろうとみています。
次に、Retype(Beta)が正式版になりました。ただし、ベータ版の機能にあった「テキストを編集」機能は削除されています。書籍やWebでこの機能に言及されたものがあった場合は注意してください。
最後、日本語組版にまた手が入っています。もちろん、長い目で見ればあるべき姿に向かって進んでいるわけですが、短期的にみると「組版結果が変化しているかもしれない」という疑いの目をもっておかなければなりません。しかも文字組版に関しては、今後もバグ修正やさらなる改善が続きそうな雰囲気なので、うかつにバージョンアップはできませんということです。
新機能は新機能で試す分には全然かまわないのですが、仕事で使う分には2024(現時点では28.7.4または28.4.1を推奨)にしましょうということです。
Adobe MAX Japanが終わって一息つくのかなと思ったら、次は4月にAdobe MAX Londonですって。ここでも新機能が発表される可能性が高いのですが、いくつの製品でアップデートがあるんでしょうね? ただそもそもPhotoshopは毎月アップデートされてるし、Illustratorは続けてやらないだろうし、ビデオ製品もFireflyで動画の自動生成を出しちゃったし、ということで、Creative Cloud界隈ではないかもしれません。え? InDesign? そういえば昨年のAdobe MAX Londonはそうでしたね。2年連続であるかな?