CreativeCloud製品の2026アップデートが出たよ(InDesign)20.5.1も
最初に言っておきますが、21.0.0はまだ仕事では使えません。次のような問題が新たに発生しています。
- 2026(21.0)でレイアウトグリッドにずれや空白が生じる問題について
- タブに複数のタブストップがあるとき、一番左のタブストップを移動すると他がすべて消える
- ドキュメントウィンドウの緑ボタンでフルスクリーンになる(Macのみ)
- 「元のレイヤーに戻してグループ解除」が機能しない
特にレイアウトグリッドを使用する場合は、最初の問題が致命的です。文字が変倍されているという発現する条件があります(正体だと発現しない)が、正体であっても関連する(原因を同じくする)バグに見舞われる可能性があるので、使わないほうがいいです。
なお、ものかのさんがまとめている「InDesignのバグのメモ」がGoogleスプレッドシートになって見やすくなりました。現在発生している大きめのバグについてはそちらを参照してください(業務に影響がない小さなバグは省かれています)。
フレックスレイアウトについては別で書いていますので、ここではその他のことについて書きます。リリースノートの上から順に書いていきますが、「機能のアップデート」の項目は「新機能ページ」のところで書きます。
システムアップデート
1年遅れですね。私の希望する優先度というのは バグ>OS対応>新機能 なので、ベータ版のOSについてもテストしてサポート対応を早くしてほしいのですが(InDesignに限らずですが)。ただ、Adobeの開発者はユーザーではないので、InDesignの使い方を知らないんですよね、多分。使えないからテストもできないっていう(InDesignに限らずですが)。
追加の更新
「パフォーマンスの最適化」は何をやったのか分かりません。最初に書いたバグを作ったんじゃないかと疑われても仕方がありません。Illustratorもそうですが、私はAdobeにパフォーマンスの強化を求めていません。バグを生んでいるだけではないですか?(最近Illustratorがひどすぎて、私の思い過ごしかもしれませんが)
「スケーラビリティの改善」「保守性の向上」は、以前に書いた記事の内容と同じものではないかと思います。
修正された問題
特筆すべき内容はありません。私はバックグラウンドタスクをオフにしていることもあり、リンク先に記載されているバグに遭遇したことはありません。
新機能は、なんだかInDesignの機能ではないものが混じってますね。短く説明します。
- コンテンツの変更に動的に適応するレイアウトを作成
フレックスレイアウトですね。別で記事を書いています。 - WindowsのGPUパフォーマンスでスムーズなレンダリングを体験
これは2Kディスプレイ(=WQHD、2560x1440)以上の画素を持ったディスプレイで対応です。私のPCでは使えませんので、わかりません。 - PDFをInDesignドキュメントに変換して編集(英語版のみ)
日本語版では使えませんが、注意点がありますので後で説明します。 - クラウドドキュメントをシームレスに管理および共有
「プロジェクト」というものを推進していくようです。 - 数式にスタイルと書式を適用
CMYKに対応していないので意味のない機能です。 - Adobe Express でテンプレートを簡単に参照および編集
起動時にインターネットに接続して起動を遅くするだけの機能です。無効にしたい。
コミュニティフォーラムの方にも新機能の案内が出ていました。英語版のコミュニティフォーラムの方は毎月(でもないか)ニュースレターが掲載されているんですが、日本語版の方に翻訳掲載されるのはあまりありません(MAXリリースはされているのかもしれませんが記憶にない)。
Adobe InDesign 21.0 MAX リリース:アプリの新機能すべてをチェック
このページでは「WindowsのGPUパフォーマンス」「Adobe Express」は記載がないですね。
PDFをInDesignドキュメントに変換
これは「英語版のみ」って書いてあるけども、それ以外のアルファベット言語圏でも使用できます。リンク先は英語版のヘルプページですが、Noteの中で以下のように記述されています。
- Ensure you're connected to the internet and logged in to your Adobe account to convert PDFs to InDesign files.
- For best results, ensure that the fonts used in the document are available in your system.
- This feature is available in non-English languages in addition to English (North America and International). It will not be available in CCJK and MENA languages.
(翻訳)
- PDFファイルをInDesignファイルに変換するには、インターネットに接続し、Adobeアカウントにログインしていることを確認してください。
- 最適な結果を得るには、ドキュメントで使用されているフォントがシステムにインストールされていることを確認してください。
- この機能は、英語(北米および国際版)に加え、英語以外の言語でも利用できます。ただし、中国語、日本語、韓国語、アラビア語などの言語では利用できません。
PDFの解析自体はAdobeのサーバーで行うようですね。ということは、InDesignのアップデートなしに変換機能がアップデートされるということです。それはそれで嬉しいですが、できればローカルでも行えるように対応してほしいですね。Affinityは精度はともかく、すでに再編集可能なので(縦組は当然おかしくなります)がんばって対抗してください。
日本語版での注意点としてはまず、以前も書きましたが、PDFファイルを開こうとすることができる点です。結局開けないんですが、エラーメッセージが出ないので注意してください。
もう一つは「Points to note」の一番下の項目です。
Use the Preserve InDesign Editing Capabilities during Export PDF. This will help recreate the PDF as it was originally created in InDesign.
(翻訳)
PDF書き出し時に「InDesign編集機能を保持」オプションを使用してください。これにより、PDFがInDesignで最初に作成された状態にできるだけ近い形で再現されます。
これは「PDF書き出し」「インタラクティブPDF書き出し」ダイアログに「InDesign編集機能を保持」をつけたよと言っています。下図のように、確かに項目はあるのですが、日本語版ではどうやってもここがグレーアウトのままで有効にできないようです。先にインターフェイスだけ実装しているみたいですね。
つまり
- InDesignのアップデートは不要
- インターフェイスは準備完了
ということなので、日本語版にも来ると信じています。
20.5.1はセキュリティ修正
11月6日に20.5.1アップデートが来ました。内容はセキュリティ修正です。21.0.0と20.5.1に同じ修正が入っています。脆弱性が存在するのは20.5以前のバージョンになります。ですから先日サポートが終了した2024以前のバージョンではこの脆弱性が修正されません。
ただ、脆弱性を突くためにはユーザー操作が必須となっていますので、怪しいプラグインをいれたりしない限りは有効になりません。そのため、急いでアップデートする必要はなく、都合の良いタイミングで大丈夫です。
私は2026の次のアップデートが出た時点で20.5.1にアップデートするつもりです。Windowsの場合、ファイルの関連付けは最後にインストールしたアプリケーションになってしまうので、私は2025アップデート→2026アップデートをしています。人によっては2025に関連付けたいという場合もあるでしょうから、お勧めするものではありません。
