InDesign CC2018に傷つけられた話

CC2018(もう表記にこだわるのは疲れた)が出たので、投稿回数が増えます。CS4のときはもっと多くの記事を書いてたと思うんですが、今回Illustratorのテキスト関連の大バグがあったり、CS5~CS6のエクステンションのサーバー停止の情報収集・フォローを行ったりで、予定外の行動をしてます。

前置きはこのぐらいにして、InDesign CC2018の新機能に「文末脚注」というのがあります。そんな言葉、今まで聞いたことがない。何かと言うと、ドキュメントの末尾に注を入れる機能だそうです(詳しくInDesignの勉強部屋)。

って、これ後注のことだよね。JAGATの記事にもそう書いてある。じゃあ、何で「文末脚注」なの? 何で今ある「後注」ではなくて新しい言葉を持ってくるの? しかも「脚」と関係ないし。

これってものすごく日本語使用者が馬鹿にされている気がするんですけど。長年組版で飯を食ってた人たちが馬鹿にされている気がするんですけど。私のプライドがものすごく傷ついているんですけど。

これが新しい概念なら新しい言葉を持ってくるのは当然だと思う。しかし、今既に存在する概念で、しかもちゃんとした日本語が用意されているのに、その存在を無視するような用語は決して認めるわけにはいかない。

これは私が年を取ってしまったから? 頭が固くなってるの?

じゃあ、英語を見てみましょ。CC2018の新機能のページ(英語)。ここでの機能名は何てなってる? そう、「endnote」。これが何で「文末脚注」になるのよ。脚注(footnote)の前に何かついているわけじゃないのよ。

InDesignもねえ、最初に作ったときは丁寧に日本語組版を勉強して、日本語にしかないものはそのまま取り入れて、日本で愛されるように努力してたのにねえ。それが一強になったらどんどん横暴になってしまって、いくら選ばれたソフトだからと言っても、そこは謙虚に、丁寧な説明を、口先だけでなくて、本当に真摯な対応をしてほしいものだなあ。

あれ、最後の方、別の何かと混同してる?