IllustratorとInDesignのフォントキャッシュが共通化されたよ。更に……
昨年も文句を言ったんですが、その後、ということで。昨年ここで書いた要望事項は
- InDesignの方にバグがあると思われるので、キャッシュの更新をIllustratorと同じタイミング・同じ頻度・同じ量になるようにしてほしい
- キャッシュをIllustratorと共通して使うようにしてほしい
- そもそも、この機能自体を有効/無効にできるようにしてほしい
なのですが(1.2.を優先して要望を出したので、もしかして3.は要望を出していなかったかもしれない)、このうち1.については14.0.2で修正されました。
InDesignで修正済みの問題の14.0.2の最後
- ネットワーク使用の最適化により、InDesign のフォントメニューのパフォーマンスが向上。
残りのものは14.0では修正されていませんでしたが、2.については2020で共通化されていることが確認できました! やったー! バンザーイ
Windowsの場合
Illustrator 23のキャッシュフォルダは
C:\Users\[username]\AppData\Roaming\Adobe\Typequest\Adobe Illustrator 23\.1542009920376976081
InDesign 14のキャッシュフォルダは
C:\Users\[username]\AppData\Local\Adobe\InDesign\Version 14.0-J\
ja_JP\Caches\TypeQuestCache\.1542009920376976081
だったんですが、Illustrator 24、InDesign 15ともにキャッシュフォルダは
C:\Users\[username]\AppData\Roaming\Adobe\Typequest\common\.1\.1542009920376976081
になりました。
私のマシンでは
Illustrator 23のキャッシュサイズ:945MB
InDesign 14のキャッシュサイズ:914MB
Illustrator 24およびInDesign 15のキャッシュサイズ:985MB
で合計約3GBになってます。
1GB節約しているわけですが、それでも多いよなあ。
そこで考えたんですが、Windowsにはシンボリック・リンクという機能があって(Macにもありますが、全く同じ機能なのかは確認してません)、それを使えば共通化できるんでないかい? ということでやってみました。
キャッシュフォルダ(.1542009920376976081)内には次のフォルダがあります。
2019の場合:「.f」「.m」「.s」
2020の場合:「.f」「.m」
つまり2019と2020では構成が違うので、全く共通化できないんですね。そのため、2019の「.f」フォルダを2020と共通化し、2019の「.s」フォルダはIllustrator 23とInDesign 14で共通化するようにしました。「.m」フォルダは管理情報が入っているようで、容量も数MBなので共通化の対象から外しました。つまり
Illustrator 23の.f ==> 2020の.fフォルダへのシンボリック・リンクに置き換え
InDesign 14の.f ==> 2020の.fフォルダへのシンボリック・リンクに置き換え
Illustrator 23の.s ==> 変更しない
InDesign 14の.s ==> Illustrator 23の.sフォルダへのシンボリック・リンクに置き換え
ということです。具体的な操作方法についてはIT関係の書籍なりサイトで確認してください。ここでは説明しません。
結果は、
Illustrator 24およびInDesign 15のキャッシュサイズ:985MB
Illustrator 23およびInDesign 14のキャッシュサイズ:490MB
合計約1.5GB
になりました。あー、すっきりした。