InDesign 20.0.1が出たよ(Illustrator 29.1、Photoshop 26.1も)追記19.5.1も
昨日(11月20日)の夜遅くにInDesign 20.0.1にアップデートできるようになりました。バグ修正のみですが、「Mac版InDesign 2025(20.0)でPDF書き出しプリセットが消える」という致命的(InDesign 2024以前のバージョンやAcrobatからも使えなくなる)な問題が解消されました。約1か月間、インストールしても起動してはいけない状態だったので、ようやく検証作業ができるというところも多いでしょう。ですから、日本語環境でのバグが表面化してくるのはこれからということです。
今回のアップデートは他に、深刻な問題(クラッシュする問題)に限って修正されています。それ以外に報告されているバグでも、クラッシュしないものについては修正されていません。実務ではまだ使用できないと考えてください。
open_the_inddを使用している方はアップデート後、open_the_inddで関連付けを再設定してください。
ほぼ同じタイミングで、Illustrator 29.1、Photoshop 26.1もリリースされました。Photoshopについては、私はもうインストールしていないのでコメントできません。公式情報に当たってください(ページ下部に「既知の問題」「解決済みの問題」へのリンクがあります。
Illustrator 29.1ですが、バージョン28.xで発生し、29.0.1でも修正されていなかったいくつかの問題が修正されています。(修正された問題)
- ドキュメントを保存すると、ハイパーリンク先がリンクされたテキストボックスが Finder のサムネールプレビューから消えるが、ドキュメント内には残る
- Windows 10 の Adobe Illustrator 28.7.1 では、以前のバージョン(28.5 以前)で作成されたテキストを移動すると、全角の始め括弧のみ移動し、他の記号は固定されたままになります。
- 有効な PageItems がアートボードに含まれていない場合、ExtendScript のエクスポートファイルを使用して Illustrator アートボードを PSD にエクスポートするとエラーが発生する
- Illustrator Beta の字形パネルでは字形が正しく表示されません。フォントを選択したにもかかわらず、文字が表示されない、または静的な字形が 1 つのみ表示される
- Illustrator で標準字形にリセットを実行すると、フォントのデフォルトの字形に戻るのではなく、誤って「fwid」機能が適用され、表示の問題が発生する
これで28.xから引き続いていたバグはほぼ解消されたのではないでしょうか。
しかし、29.1から新たなバグが発生しているようです。
29.1でフォント変更して保存→閉じる、再び開いてテキスト編集すると変更前のフォントに戻される
なかなか落ち着かないですねえ。
1月22日 追記
本日InDesign 19.5.1アップデートが提供されました。セキュリティ修正で、修正内容は20.0.1に含まれているものと同じです。
嫌なことに、19.5.1アップデートを適用するとファイルの関連付けやらが2024に戻されてしまいます。まだ2025をインストールしていない環境であればそれで別に構わないのですが、2025をインストールしていると、ファイルの関連付けを元に戻したい場合に困ります。
2025のバージョンが20.0であれば、19.5.1アップデートを適用後、20.0.1アップデートを適用するだけでよいです。
しかし、20.0.1を適用済みの場合は、一旦2025をアンインストール(もしくは20.0に戻す)した後、19.5.1アップデートを適用し、再び20.0.1アップデートを適用するという手順になります。
ただ、InDesignの脆弱性を突くには、細工を施したInDesignファイルを作らなければなりません。それにはそれなりの知識や技術と、ターゲットに対する強い憤りがないとできませんね(元請からいじめられているとかならあり得るかも)。不特定多数への攻撃を目的にするならInDesignではなくPDFやJPEG、Microsoft Officeファイルの方が有効です。
ということで、私の場合は20.0.1にしちゃってるので、次のバージョン20.1が出るまで放っておきます。20.1が出たタイミングで、先に19.5.1を適用し、次に20.1アップデートを適用するつもりです。
このあたりは、それぞれの環境によって異なるため(特にデータ受けが多く、下請けいじめに心当たりがあるところは注意です)一概に真似しろとは言えないので、それぞれで判断してください。