InDesignでカラフルな原稿整理はいかがですか?
きっかけはある仕事で、全角空白と半角空白を目視で区別できるように指示を出さなければならなかったことです。そのため全角空白にはシアンの打消し線、半角空白にはマゼンタの打消し線をInDesignの正規表現スタイルで指定しました。この案件はその後、見出しの高さ(前後のアキを含む)を視覚化するために、段落の背景色を使用しています。最終的には表示しなくなるのですが、レイアウトの設計段階においては非常に有効ですね。
この仕事は素人さんが原稿を作成するので、その時の入力間違いも気になります。特にハイフンと長音、カタカナと漢字、丸などですね。種類が多いのでいちいち検索して確認するのも大変です。
そこで、見ただけで気づく方法を考えました。そう、文字グループごとに文字色を変更すればよいのではないか。さらに注意すべき文字は下線を引いたり打消し線を引いたりすれば分かりやすいのでは?
ということで作ってみたのがこちらです。
文字の種類で分けているほか、全角数字が2つ以上連続しているところを紫の反転、横棒は長音以外を個別に識別できるように。半角カタカナは黄色の下線で協調、康煕部首は赤の反転という具合に設定してみました。強調したいところに目が行くよう全体に薄めですが、そこはカスタマイズしてね、ということで。
文字スタイルパネルはこんな感じ。
段落スタイルは1つだけで、正規表現スタイルのところはこんな感じで、文字スタイルの数だけあります(多いので一部だけ表示)。
使い方
- 次のリンクからInDesignのテンプレートファイルをダウンロードします。
原稿整理用2022.indt(InDesign 2022テンプレート形式)をダウンロード(圧縮してあります) - テキストフレームが1つだけあるので、そこにコピーしたテキストをペーストします。
以上です。案件によってはそのままでは判別したい文字の区別がしにくい場合もありますので、適宜カスタマイズしてお使いください。正規表現の勉強にもなるよ。