ExtendScript Debugger 2.1.0ベータが来てApple Siliconネイティブ対応になったよ
最初の情報はCreative Cloud Developer PrereleaseなのですがNDA(秘密保持契約)によって口外することができませんでした。しかし、5月13日のCreative Cloud Developer Newsletterによって一般に公開されましたので、遅まきながらここで書きます。Xでは当日ポストしたので知ってる人は知ってる内容なのですが。
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さて「ExtendScript Debugger」なんですがこれはVisual Studio Code(以下VSCode)の拡張機能でして、スクリプトを書く人にとってほぼ必須ともいえるツールです(Windowsの場合はExtendScript Toolkitもあります)。過去記事から履歴を。
- バージョン1.0一般公開
- バージョン2.0ベータ公開
- バージョン2.0.2一般公開
- バージョン2.0.3一般公開
- バージョン2.1.0ベータ公開←今回
バージョン2.1の目玉は何と言ってもApple Siliconネイティブ対応でしょう。従来、Apple SiliconのMacで使用する場合はVSCodeのUniversal版をインストールしてRosetta2を使用して実行しなければなりませんでした。これが非常に遅いらしいです。しかも先日AppleはRosetta2を2026年で提供を終了すると発表しましたので、Macでは今のバージョンのExtendScript Debuggerは使えなくなります。ですからベータ版の状態であっても、2.1を使用することは非常に重要です。そしてこれが「爆速」らしいです。なので、Apple Siliconの方はインストールされた方がよいでしょう。
もう一つの大きな機能は、各アプリケーションのオブジェクトモデルのXMLを取得できるようになったことです。ただこちらは取得・表示だけで、これを使って自動補完ができるとか、コードヒントが出るといった機能はないので「ありがたいけどすぐには使えない」状態です。
インストール方法ですが、現時点ではまだベータ版なので、VSCode内でのインストールはできません。そのため、GitHubから.vsixファイルをダウンロードし、手動でインストールする必要があります。インストールする前に現在のバージョンをアンインストールしておいてください。
手動インストールはダウンロードした.vsixファイルを拡張機能ペインにドラッグ&ドロップするだけです。
ベータ版は6月18日にrc2が出ました(InDesign Serverへの対応)。今後も不具合が見つかればアップデートが出ると思われますので、定期的にGitHubを確認した方がよいかもしれません。また、不具合を発見したらCreative Cloud Developer Prerelease内のフォーラムに投稿してください。もしこのプレリリースに参加していないのであれば私が代わりにポストしてもいいですよ、絶対に伝わる英語で原稿をくれるなら^^;
正式版が出たら使い方とか案内しますね。