Windows 10サポート終了間近。Windows 11とAdobeのDTP製品の関係
前の記事の続きです。スケジュールがおおよそわかったところで、では何をすべきかということです。
選択肢は次の4つです。
- Windows 11にアップグレードする
- Windows 11のPCを購入する
- Windows 10を延命する(Windows 10拡張セキュリティ更新プログラムの取得)
- 何もしない(現状のものを当面使い続ける)
前の2つはWindows 11に移行するもの、後の2つはWindows 10をそのまま使用するものです。
「サポートが終了するというのにWindows 10を使い続けるという選択肢があるの?」と疑問に思われると思います。しかしながら、Windows 11がそれほど普及していないことで、Windows 11上でAdobe製品を動作させた場合の問題点が出尽くしていないのではないか、という疑問があります。特にWindows 11 24H2は、以前のWindows 11から大きく変更されたため、トラブルが頻発しました。そろそろ24H2のリリースから1年経とうとしていますが、いまだにバグがあります。(「Windows 11、バージョン24H2の既知の問題と通知」、「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2025年8月25日現在】)
特にプリンタ周りの変更の影響が顕著で、「別のプリンタから出力される」「違う用紙サイズで出力される」などという問題がコミュニティフォーラムにも多く投稿されています。
InDesignにおいては、6月リリースの20.4でようやくWindows 11(Windows IPPクラスドライバー)に対応しました。しかし、InDesign 2024やIllustratorなどではこれに対応していません。そのためプリント出力時に何らかの問題が発生することが考えられます。
ですから直接プリンタに出力するワークフローを組んでいる場合は、その確認が非常に重要になるところです。私は常にPDFを作成してそれをプリントアウトしているので、そういう運用に変更することも検討してはどうでしょう。
もうひとつ問題がありまして、それは「いまだに必要システム構成に24H2が記載されていない」ということです。
- Photoshop 2025の必要システム構成
- Photoshop 2024の必要システム構成
- Illustrator 2025の必要システム構成
- Illustrator 2024の必要システム構成
- InDesign 2025の必要システム構成
- InDesign 2024の必要システム構成
Photoshop 2025には24H2の記載があるのですが、Illustrator 2025、InDesign 2025には記載がありません。もっともInDesignの方は20.4でWindows IPPクラスドライバーに対応したので、ある程度の対応は見込めるのですが、Illustratorの方は音沙汰がありません。また2024はもうセキュリティ修正しか行っていないので、現時点で記載がないのは当然です。
実際にはWindows 11で2024を動作させてもプリント以外の大きな問題は表面化していません。私も7月から2024、2025を動かしていますが、「Windows 11による問題」は発生していません。ほぼ問題ないだろうと思うのですが公式なアナウンスが出ていないので不安な方はいるだろうと思います(必要システム構成に記載してよ、とは言ってあります)。
以上のことから、Windows 10をそのまま使用するという選択肢を排除することはできないということです。
私の場合はどうしたかというと、私のPCは2016年末に購入したものでしたのでWindows 11にアップグレードすることはできません。そのため新しくWindows 11のPCを購入しました。
しかし、仕事のデータはすべてInDesign 2023で作成したものですので、万一のためにWindows 10のPCを残しています(もうInDesign 2023以前はインストールできないため)。
そのWindows 10 PCも延命措置(一般ユーザー向けの「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」を導入)を行いましたので、「2026年10月13日」(実際には前の記事で書いたように2026年11月10日まで)までセキュリティ更新プログラムを受け取れる状態です。
続いてWindows 11導入の問題点、Windows 10継続の問題点を書いていきます。