Windows 10サポート終了間近。Adobeユーザーはどうすべきか
Windows DTPにおいて重大な転換点を迎えようとしています。それはWindows 10のサポート終了が10月14日に迫っているということです。すでにWindows 11に移行している人は影響はないのですが、多くのところではまだWindows 10を使用していると思います。ただし数字の根拠はないです。StatCounterによると日本での2025年8月のWindowsのバージョン別シェアでは、Windows 11が51.78%、Windows 10が44.85%です。Windows 11のほうがやや多いのですが、一般的に個人ユーザーのほうが先行し、企業ユーザーの以降は遅れがちになる傾向があります。そのあたりの細かい情報は持ち合わせていません。
現在Windows 10を使用しているところでは、サポート終了に向けて対策を取らなければならない時期に来ているのですが、ここでDTPユーザーにとって悩ましいのは、Adobe製品のアップデートが絡んでくることです。例年、秋にAdobe MAXがあり、それに合わせてCreative Cloudの各製品がアップデートされます。ここで製品名が2026になり、反面、2024は提供終了となります。
今年はその時期とWindows 10のサポート終了時期が近接しているということで、タイミングを間違えてしまうと最悪仕事ができないという事態になりかねません。そこで、Adobeユーザーはどうしたらいいのかということを解説していきます。
CC製品の2024がインストールできるのは10月27日まで?
今、皆さんが通常(仕事で)使用しているCreative Cloudのバージョンは何でしょうか? 2023か2024が多いと思います。残念ながら2025はまだ開発途上であり、特にIllustrator 2025はとても仕事でつかえる状態ではありません(前の記事を参照)。
したがって、Windows 10のサポート終了を機に新しくPCを購入しようとした場合には、2024をインストールしなければなりません(2023はもうインストールできないため)。そこで、2024がいつまでインストールできるかということが問題になります。
今年のAdobe MAXのスケジュールは5月にすでに発表され、先行チケット販売も行われています。前の記事でも書きましたが、次の通りです。
- Adobe MAXはロサンゼルス時間の10月28日10時(日本時間10月28日2時)開始
- 2026の提供開始と2024の提供終了はその前
- 昨年と同様と想定すると、日本時間10月27日18時ごろに行われる
ですからCreative Cloudの2024を使用するためには、どんなに遅くともこのタイミングまでにインストールしておかないといけないのですが、この予定はあくまでも私の推測です。これより早く2024の提供終了があってもおかしくありません。また、10月27日は月曜日ですので、仕事次第ではインストールできないかもしれません。そのため、前の週までにインストールしておくべきです。
Windows 10のサポート終了は10月14日ではない
続いてWindowsのスケジュールです。Microsoftからは「10月14日にサポート終了」とアナウンスされていますが、これは正確ではありません。公式のページでは「2025年10月14日以降、Windows Updateを介したWindows10の無料ソフトウェア更新プログラム、テクニカル サポート、セキュリティ修正プログラムが、Microsoftから提供されなくなります。」と書いてありますが、これは「10月の月例セキュリティ修正プログラムの提供をもってサポートを終了します」という意味です。
Windowsの月例セキュリティ修正プログラムは毎月第2火曜日に配信されます(パッチチューズデーと言われます)。ただしこの日付は現地時間(ワシントン州レドモンド)なので、日本時間にするとその翌日になります。つまり日本での最後の月例セキュリティ修正プログラムの提供は15日です(つまりここで1日ずれます)。
さらに、「月例」なので、その次の配信予定は11月11日(日本時間では12日)になります。サポート終了とは「11月以降の配信がありませんよ」ということですから、11月10日(日本時間では11日)まではサポートが終了しようがしまいが、セキュリティ面ではWindows 11と同じなのです。アナウンスの日付を鵜呑みにしてはいけません。11月のセキュリティ修正プログラムが配信されないことにより実質サポートが終わったということです。
もちろん臨時でセキュリティ修正プログラムが配信される可能性はありますが、定例外の配信となりますと、それは緊急に対応が必要ということですから「例外措置」がとられる可能性が高いです(Windows XPへの「例外措置」、サポート終了なのに繰り返される理由は?)。Windows 8.1やWindows 7のサポート終了時は例外措置はありませんでしたので(過去の反省を生かしたのであれば)このような事態は予想しにくいです。
Windows 11はできれば24H2のうちに
今Windows 11を導入すると、バージョンは24H2となります。これは2024年10月にリリースされたものです。Windowsの大型アップデートは通常、春と秋の年2回行われますが、2024年春、2025年春は行われませんでした。そして次のアップデート25H2は9月下旬から10月上旬にリリースされるだろうと予想されています。
25H2は24H2と同じ基盤上に構築されており新機能は追加されないということですので、24H2と25H2のどちらでもよいのかもしれません。しかし、大型アップデートというからには不具合はつきものと考えるのは当然でしょう。25H2も段階的にリリースされるでしょうから、必ずしも9~10月にアップデートが来るという話ではないのですが、Windows 11の導入は早いに越したことはないといえるでしょう。
結論:Adobe側の期限を優先すべき
以上のように、Adobe側の期限とMicrosoft側の期限がありますが、Adobe側の期限のほうを優先すべきだとわかります。
もし、新しいPCを購入しなければならないとなったときに、PCの調達期間も考慮すると、10月に入ってから行動するのは遅いと思います。今からもう検討すべき状況だと思います。
ちなみに私は、これを見越して7月にもう購入してしまっているので、その時の記事も参考にしていただけたらと思います。
次の記事で、Windows 11とAdobeのDTP製品の関係について説明します。
10月1日 20:52 追記
10月1日からWindows 11 バージョン25H2の提供が開始されました。全ユーザーに一斉に配信されるのではなく、順次アップデートが適用されていくということなのですが、なんと私のところは初日にアップデートが来てしまいました。
自動更新を止めているので、勝手にアップデートされるということはなかったのですが、これは予想よりもだいぶ早い。
「更新の一時停止」からアップデートを停止できます。そこで「4週間一時停止」を選択しようとしてプルダウンをクリックしようとして1回失敗(1週間一時停止をクリックしたはず)、ところがプルダウンをクリックできたのでそこから「4週間一時停止」を選択したと思ったんですが、結果、5週間停止になりました。
これでAdobe MAX開始後1週間まではアップデートしないはず。人柱にはなりたくないですからね。

