Affinity Publisherで縦組合成フォント(1)アンチック体
「Affinity Publisherの『検索して置換』機能を使うと合成フォントできませんか?」
「文字コード範囲を指定して正規表現検索すればできますけど」
「漫画同人誌界隈でAffinity Publisherに興味を示している方が結構いて、そこで合成フォントが使われるので」
「アンチック体(アンチゴチ)ですね。それ用のフォントがあるので、わざわざ合成フォントにしなくても」
「でも漫画の場合、縦書きが多いので、普通のフォントは使いにくいんです」
「わかりました。ちょっと調べて記事にしましょう」
ということで、しばらく縦組と合成フォントの記事を書いていきます。
実は漫画同人誌というものは見たことがなくて、一般に販売されているものも数作品しか持っていません。ですから、どこまで対応すればよいのか、というのが全く分かっていません。
もし間違っているとか限定しすぎで使えないということがありましたら、ご指導、ご鞭撻をお願いします。
まず、アンチック体ですね。これは検索すればいくつか候補が出てきます。
有料フォントでは、モリサワのアンチック AN(ただしかなのみ)。フォントワークスのアンチックセザンヌ、秀英アンチック。イワタのイワタアンチック体など。このうち一番安いのは買い切りのイワタアンチック体ですが、トータルのコストパフォーマンスを考えるとアンチックセザンヌもいいですね。mojimo-mangaに収録されているので、他のフォントと合わせて年額3,600円(税別)です。もし、Affinity Designer の iPad 版で使用したいなら、今なら無料ですからね。
無料フォントでは、源暎アンチック、GL-アンチックPlus、F910新コミック体など。ほかにもいっぱいあります。
ただ、Affinity Suiteで使おうとすると、大きな問題にぶつかります。それはAffinity Suiteが縦組に対応していないこと。そのため、横組のままで縦組を表現する必要があります。
ということで、次のフォントは使いづらいため候補から外れました(理由はこの後の記事で書きます)。
アンチックセザンヌ、源暎アンチック、F910新コミック体
私が試した中で残ったのは、秀英アンチックとGL-アンチックPlusの2つだけです。ただ私はLETSに加入しているから秀英アンチックが使えますけど、そんな人は多くないでしょう。するとGL-アンチックPlusしか残らなくなります。このフォントが好みに合えばいいんですが、そうでない場合は合成フォントを作らないといけませんね。
ということで、合成フォントを実現する理由ができました。次回に続きます。