InDesign 19.0、Illustrator 28.0が出ましたね

予想通Adobe MAX 2023に合わせInDesign 19.0、Illustrator 28.0が出ました。昨日21:30ぐらいから待機してたんですが、23:30になっても落ちて来なかったので寝てしまいました。今朝確認したらアップデートが来てましたね。

また今日は第2火曜日の翌日ということで、セキュリティ更新情報も公開されました。DTPに関するものはBridgePhotoshopです。Photoshopでの修正後のバージョン25.0.0およ24.7.1になります。私はすで25.0にしていたため、24.7.1がいつ出たのかわかりません。レガシー版の更新プログラム情報によると9月、またコミュニティフォーラムへの投稿で9月14日のものがあるので、25.0.0と同時に出たようですね。今のところトラブル情報はないようですが、心配な人はもう半月ほど様子を見た方がいいかもしれません。


InDesign 19.0

必要システム構成 macOS 14 Sonomaはまだサポートしていません。

新機能 以前18.5をインストールした際に書いた記事があります。この中で次に予定されていそうな機能を書いていますが、クラウドドキュメントは実装されませんでした。スタイルの自動設定もまだ日本語には対応していません。あんまり当たりませんでしたね。

修正された問題 不具合の修正なのですが、変更された点が1つ含まれています。それが

[CJK のみ] デフォルトの引用符を「直線引用符」から「曲線引用符」に変更しました。

というものですね。これは環境設定の辞書(欧文辞書)のところです。18.xまでの初期値は一番下のものでした。

しか19.0では一番上のものに変更されました。初期値なので既存のドキュメントに影響するものではありません。

また、フォント指定領域でのサンプルテキストの表示も変わっています。

これは、Illustratorと共通の変更事項です。

さらに、サンプルスクリプトPlaceMultipagePDF.vbsが修正されているはずです(動作確認していません)。この問題はコミュニティフォーラムで発覚し、その後UserVoiceに登録されたものです。鯵さんが修正のために一生懸命動いてくれました。感謝感謝です!

UXP関係は別途記事を起します。

インストールする際は次のダイアログで「以前のバージョンを削除」のチェックが外れていることを確認してください。InDesignの場合は初期状態で外れているはず(私調べ)なのですが、もしついていたら外してください。

以前の設定および環境設定を読み込む」のチェックはそれぞれの環境に応じて判断してもらえばよいです。私は以前書いた記事のように、環境設定ファイルを作り直すのであえてチェックを入れています。

open_the_indd」はまだ修正作業を行っていません。使っている方でお急ぎでなければ、19.0に対応したものができてからインストールしてください。


Illustrator 28.0

必要システム構成 macOS 14 Sonomaが含まれています。ただ、どこまでテストしているのか不安です。SonomaについてInDesignは未対応、Photoshopも明確には対応の記述がないことから、DTPでは時期尚早です。OS自体安定していないし。

新機能 「テキストからベクター生成 (Beta)」は楽しいです。今回の目玉なのでここで言及するまでもなくあちこちで情報が得られるでしょう。私からはこれ。

修正された問題 1つしかないのか、1つしか修正できなかったのか、まあ何とも。前から言っているように今Illustratorは「駆け出しクリエイター」をターゲットにしているので、仕方がないところ。

インストールする際のダイアログは「以前の設定および環境設定を読み込む」「以前のバージョンを削除」のいずれもチェックが入っています(私調べ)。ここは両方とも外してください。

Windowsの場合、相変わらずレジストリが正しく登録されないので修正してください。

Illustrator on the Web

Illustrator on the Web(WebIllustrator)が公開ベータ版になりました。今まで日本からだと断られていたんですけど、ようやく触ることができます。

ただし、メニューとかは英語です。

左のツールバーの上から2番目はダイレクト選択ツールです。アプリだと選択ツールとダイレクト選択ツールの区別がつかないんですが、こちらは分かりやすいですね。作成したドキュメントはクラウドドキュメント(拡張aic)になりますので、デスクトップアプリiPad版からもアクセスできるはず。

なお私の場合、Web版にアクセスしたときとほぼ同じタイミングで、Adobe Fonts23個のフォントが勝手にアクティベートされました。自分で操作したわけではないので、Web版に伴うものだと思われます。私は元々アクティベートしているフォントが4つしかなかったので大した問題はないのですが、Adobe Fontsから多くのフォントをアクティベートしており、しっかり管理したいという人はテスト環境を作るなどしてアクセスした方がよいでしょう。

Illustrator iPad

昨年Adobe MAX 2022でバージョ3.0が出て以来、一切のアップデートがありません。2020年10月に登場したのでまだ3年ですよ。英語版のユーザーガイドを見ると、Web版の下に来てるのでそういう位置づけなんだろうと思います。

ちなみに日本語ユーザーガイドWeb版の記述はありません。

なお、PhotoshopのiPadは新機能があります。