Affinity V2バージョン2.3のスパイラルツールで遊んだよ
Affinity Suite(Designer / Photo / Publisher)のバージョン2.3が出ました。新機能の公式ページはこちら(このページには以前の新機能も記載されているので、下の方も見てください)。ただ、2.3の新機能だけを確認する場合は公式よりもこちらのページの方が見やすいです。
(この記事は本当はブラックフライデーセール(40%オフ)中に書きたかったんですが、内容がまとまらず間に合いませんでした。ただ、年に数回セールをやるので、お急ぎでない方は機会を見つけて安く購入してください。)
さて、私がこの中で特に注目したのがスパイラル(螺旋、らせん)ツールです。このツールはIllustratorには大昔から存在していてAffinityでようやく実現できたものですが、Illustratorの方でも今後進展する可能性があるからです(詳しくは別記事を参照してください)。すなわち、従来はパスで作成されたために後から変更することは難しかったのですが、これがライブシェイプになって後から変更できるようになるということです。ただし、別記事の方でも書いたように、開発チームの回答があいまいなためスパイラルツールに適用されるかは不明です。
先に現状のIllustratorのスパイラルツールを見ておきます。スパイラルツールでドキュメント上をクリックすると次のダイアログが表示されます。
設定はこれだけです。プレビューもないので、どのような形ができるのか想像できませんね。[OK]をクリックしてできたものがこちらです。この時点でパスになっているため、「セグメント数をもっと減らしたらよかった」と思っても変更できません。新しく作るしかないわけです。
これがそのうちライブシェイプになるということですので、少なくとも「円周に近づく比率」「セグメント数」はあとから変更できるようになるのでしょう。ただそれだけだと少ないのでここに追加で何か入れてくるでしょうね、きっと。
さて本題。Affinity Suite(Photo / Designer / Publisherをまとめて指すときにこの用語を使います)で今回追加されたスパイラルツールですが、次のような図形を作れます(公式ページの画像を引用しています)。
線形
減衰
略円(公式ページに画像の記載なし。計算方法の違いだけで見た目はほかとそんなに変わらないかも)
半円形
フィボナッチ
プロット
この6種類からスタイルを選んで、その後に各種パラメータ(種類によって異なる)を指定する手順です。ちなみに最初のIllustratorで作られた螺旋はAffinityでは次の設定になりそうです(試行して一番近いものを選んだので、違っているかもしれません)。
この形から、スタイルを「プロット」に変更するとパラメータの設定値が変わります。
ここで回転数を2に(半周分短くする)して、区分を減らしていきます(図は区分が6の状態)。
区分をさらに減らして2.5にします。
そして内径を100%にすると
五芒星のできあがり。
塗りを入れるとこんな感じです(回転数と区分も変えてます)。
反略円ではこんな形が作れますが、使えそうで使えないかな。
ゼムクリップの元。
ゼムクリップができるまで(詳細は省略)。
まだまだいろんな使い方がありそうなので是非遊んでみてください。