Illustratorに「ボックス囲(窓選択)」がやってくる?
元情報はIllustrator UserVoiceの次のページです。
投稿を訳しますと、大体次のようになります。
- 選択ウィンドウのマーキー内のオブジェクトのみを選択する機能を作ってください
- 多くのCADプログラムにあり、切り替え可能です
- 実現方法①シフトキーを押しながらドラッグ
- 実現方法②左から右にドラッグすると「ボックス囲(窓選択)」、右から左にドラッグすると「ボックス掛(交差選択)」
ここでDTPになじみのない用語が出ていますが、「ボックス囲」「ボックス掛」はベクターグラフィックソフト「花子」の用語、「窓選択」「交差選択」はAuto CADの用語です。
具体的な挙動については以前の記事「ボックス掛とボックス囲:「花子」の個人向け単体販売の終了とな」で図解していますのでそちらをご覧ください。
この投稿に開発チームから回答が付きました。その内容はこうです。
- この機能はIllustratorベータ版28.2.26で実装されました
- optionキー(Mac)またはAltキー(Windows)を押しながらドラッグすることで「ボックス囲(窓選択)」になります
- 注意事項/制限事項があります(省略)
つまりベータ版28.2で実装されてますよ、ということです。一瞬これは正式版に搭載されるのも近いのではと思ってしまいますが、ちょっと待ってください。今日(12月6日)時点での正式版は28.0です。28.2が出る前に28.1が出ると思われます。ベータ版も28.1と28.2の両方を使用できる状態になっています。さらに、ベータ版27.9に搭載された寸法ツールが未だ正式版には搭載されていません。ということで、あまり期待せずに待っているのがよさそうです。
2月19日 追記
その後UserVoiceの回答が更新されました。
The latest Beta 28.3.0.47 introduces several changes to the Enclosed Mode.
Now, instead of Opt/Alt, the mode is controlled by 'E' key (to avoid conflicting with the established modes).
つまりベータ版の28.3.0.47で更に修正が加えられたということです。
そのため、製品版の28.2ではこの機能は搭載されていません。