祝! Illustrator 28.7.2が出たよ!
10月24日に突然、Illustrator 28.7.2アップデートが出ました。
通常、メジャーバージョン(今回の場合29.0)が出た後に以前のバージョンのアップデート(セキュリティアップデートを除く)が出ることはありません。開発はすでに新しいバージョンにシフトしており、「以前のバージョンの不具合は、新しいメジャーバージョンで修正される」というのがAdobeの開発体制です。
ですから、バージョン28.x(2024)は致命的な不具合のある28.7.1が最終で、従って、実運用としてどのバージョンを使うのか非常に悩ましい状態であると思いました。
と・こ・ろ・が、今回アップデートが出たということで、ダメダメバージョンと思われた28.x(2024)が、使えるかもしれません。このバージョンはバグ修正のみと思われますが、ものかのさんが、28.7.1に存在するバグの修正具合を確認しており、28.7.1の致命的な不具合や、それ以外の重度の不具合が解消されているということです(私自身は検証していません)。詳しくは10月24日のものかのさんのXのポストを見てください(Xのアカウントが必要です)。
そのため、バージョン28.x(2024)では28.7.2を使えばよさそうだということになるのですが、残念ながらまだ正式なアナウンスが出ていません。ものかのさんはAdobe Community Expertでもあり、私も信頼しているのですが、あくまでもいちユーザーであり公式見解ではありません。そのためも「28.7.2で決まり」ということができません。できるだけ早急に公式情報が出て欲しいものです。
今回のように、「メジャーバージョンが出た後に以前のバージョンのアップデートが出る」ことは基本的にはないのですが、メジャーアップデートの直前のバージョンが使い物にならないといった場合に出るということは過去にも経験しています。
それは2020年11月にInDesignでありました。「祝! InDesign 15.1.3が出たよ! Windows版のインストール手順」です。このときはメジャー直前バージョンの15.1.2に「macOS 10.14、10.13でファイルを開くとクラッシュする」という致命的な問題がありました。
このときは、いつもの「修正された問題」ページではなく、コミュニティフォーラムで修正されたことが伝えられました。
今回のIllustratorも、このような形でよいので、是非とも正式な案内が欲しいと重ねて言っておきます。
11月7日 追記
「修正された問題」ページに追加されました! やったあ